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歴史嫌いが古代ローマ史を読んで得たこと

歴史が嫌い

 僕は中学校の時歴史がとても嫌いでした。気難しくて覚えることの多い歴史の科目は一体何の意味があるのだろう。友達に自慢するためか?それとも??とにかく歴史は茶色のイメージでなにも映えるものがありませんでした。

古代ローマ史の出会い

 古代ローマ史に出会うまでは長い道のりです。ニコニコ動画で政治カテゴリをたまたま見つけ、いろんな人が自分の意見を語る姿に夢中になったのを覚えています。ここから愛国心とはなんなのか、日本とはなにか、日本誕生は?こうしてルーツを知る意味を探究心が教えてくれました。
 日本神話の本を読み、面白さを十分に味わったあと、国語の先生が紹介したものがこれです。

ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫)


 もともとイタリアには興味があったので、購入を決意しました。

ローマ人の物語を読んで

 1巻と2巻だけしか読んでいませんが、それで得たものは大きいと思っています。まずは古代ヨーロッパの雰囲気です。
 僕たちは日本に住んでいますから、ヨーロッパでは常識で考えられないことが常に起こっていたんですね。代表的なものは遊牧民族の襲撃です。遊牧民族は家がないため食糧を求めて南へ行ったり東へ行ったりするんですが、食糧が尽きると民族繁栄の誇りをかけて土地を奪いに来るのです。確かに日本史でもしょっちゅうありますが、大きな違いは野蛮かどうかです。遊牧民族は戦術も違うし精神も違います。そういう新鮮さがこの本にはありました。
 もう1つだけ語って終わりにします。もう1つは「独裁」です。独裁制と聞くと悪いイメージを思い浮かべます。小さい頃から、独り占めはダメだとかみんなで仲良くとかという洗脳を受けていたからでしょう。
 独裁の良さは、「良くも悪くも素早く一直線に向かうこと」です。古代ローマでは独裁者が活躍します。急戦の多いローマでは、素早い判断力で方針を固める政治が有利に働くことがよくありました。またうまくその道のものをまとめあげる力もあったのです。

知らなかったことは歴史から

 2つのローマ史で驚いたことを挙げました。こうして、歴史から新しい考え方を得ることもあるんです。参考書は読んではいけません。なるべく現実に忠実な歴史小説を読んではいかがでしょうか。